一人じゃない

結局送ってしまった。
『お忙しいと思うので返信は大丈夫です』って書いたのに返事が来たから、ビックリした。

『毎日、学校の掲示板をチェックしてます』
その言葉を見て、涙が止まらなかった。
嗚咽を我慢出来なかった。

先生忘れてなかったんだ…
忘れるどころか、
自分の学校のことだって大変なのに、
掲示板チェックして──それも毎日だなんて、
そこまで、うちの高校のこと気にかけてくれたんだ……。

文化祭も行きかったのに授業と研修があったから行けなかったって言ってくれた。
行きたくなかった訳じゃないって知って嬉しかった。

『お手伝いしてあげられずに申し訳ないですが、皆の進路実現を陰ながら祈っています。
では受験まであと３ヶ月、持てる力のすべてを発揮できるよう、身体に気をつけて頑張って下さい』
そう書かれてるのを読んで、
先生がずっと祈ってくれてたことを知って、
ますます涙が止まらなかった。

　
一人じゃなかったんだ
祈ってくれてる人がいたんだ
もういないと思ってたから、
嬉しくて仕方ないんだ。
　

先生に恩返しする為にもあと３ヶ月頑張らなきゃ。
私に出来ることは、大学に受かって先生を喜ばせることしかないのだから。

誰も本心では喜ぶはずないと思ってた。
先生を避けてた自分が馬鹿みたい。
だけど本気で祈ってくれている人が一人でもいるなら頑張りたい、です。

先生、ありがとうございます。
たとえ会えなくても、今だってこうやって助けられているのです。
先生はすごいです。

先生のような人になりたいです。
私のような子供を助けられるような、そんな人になりたいです。

その背中を、追い続けたいのです。

先生、大好きです。
恋愛とはきっと違うのだろうけど、
でもずっと、好きなんです。
入学してから、今まで、ずっと。
　

来月は絶対会わなきゃな。