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別れ話をしてからずっと、悠と会ってなかった。

持久走のタイムは結局、お互い破れなかった。
だから決めたんだ。
全力で走ったタイムから30秒縮めたら、悠に会いに行こうと。

僕はあの人と会って、ケリを付けると決めた。
そして、避けてたもう一人の人にも電話をかけると決めた。

そんな自分は悠のことも、ケリを付けなきゃいけない。

今までたくさんの想いを引きずってきたから、一旦区切りをつけなきゃいけない。
その後、物語がまた始まるとしても、そうじゃないとしても。

もう私は大学受験を控える歳になったのに、このままだと大学に入っても社会人にもなっても、無き幻影を追って生きてしまう。
そのうち、結婚を考える歳になっても私は、小・中で出会った人を引きずってしまうのか?
それは絶対、嫌だ。
思い出にしなくては、いけない。

間違えるのは悪いことじゃない。
でも、遠回りをするなら今なのだ。

だから悠に、私の決心を分かって欲しかった。

私は、走った。
昨日は7秒オーバーしたけど、今日はどうしてもタイムを切りたかった。

何度もくじけそうになった。
でもその度に、悠に会うことを考えた。
自分の気持ちを見せるには、走るしかなかった。

6周が終わった時、私は地面に倒れこんだ。
タイムは30秒どころか50秒近く縮まっていた。

悠に会いに行った。
でも悠は、話を聞いてくれなかった。
そして悠は携帯を投げた。泣いてた。

僕は言った。
「走った意味を、悠は分からないの?」

悠は泣きやんだ。
悠が学校で泣くなんて余程だった。
彼は言った。「からい」と。

でも僕が悠の元に戻っても、悠だけを愛すことは出来ないのだ。
そんな行為は悠を傷つけるだけなのだ。
でも僕は言った。
「俺はそばにいる。本当だよ」
嘘じゃない。本心からの言葉だ。
こんなに傷つけといて、悠を見過ごす訳はない。
どんな立場でも僕は、悠のそばにいるのだ。

今僕がするべきことは、
押せない番号を押して出来れば会って、友達だと言うこと
会えない人に会って謝って、真相を知って心の整理をすること

誰を好きだとかは、その後の話なのだ。

誰も理解しなくて構わない。
でも僕は正しいと思って進む。

たとえ間違いだとしてもその道の先に、再会を。

I'm Lost woman.
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