夢の中で

昨日も一昨日も
何度も何度も、同じ内容の夢を見た。

君に許されて、新しい物語が始まっていた

目覚めると、現実は何も変わってなくて
携帯のメモリは昔のままで。
何度も夢を見るなんて、現実で何か起きる前兆かと思ったけど
所詮、ただの夢に過ぎなくて

でももし、何か起こるとしたら
それも夢の中であって欲しいと思う。
だって、君が現実に僕の前に現れたら
今まで築き上げた全てを捨ててでも、私は追ってしまうから。
夢の中なら、現実を守った上で夢を追いかけられる。
なんて、あまりにも自己的で
私はただのチキンに過ぎないのだけど。

もし君に許されるのならば、もっと先がいい。
その時は君だけと、向かい合いたい
そんなこと言ったって、もうあの人は私を忘れているだろうけど。

報われないからって
君じゃない人を愛するけれど
君は一番、最後の人だから。
それだけは自分でも分かってる。
それだけは、もう何年も昔から決めてたから。

だから、行かないで。ここにいて。