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3月27日(月)の日記。

先生がいなくなる事実に立ち直れずにいた。
家から出る元気が出なかった。

だけど、逃げちゃいけない事があった。
けど一人でやる勇気が出なかった。

迦楼羅に頼んだら、一緒に行ってくれると言ってくれた。
そのついでに、昼間は最近ショッピングモールが出来たという街に行くことにした。

きっと、迦楼羅のような気を使わなくても良い相手だからこそ、外に出れたのだと思う。
ウインドウショッピング(って言ったって買ってないけど・笑)をして、二人で少しゆっくり話した。
いつもお互いの家で会ってただけに、外出は4年ぶりみたいなものだったから何だか新鮮だった。
(迦楼羅が太陽光線が苦手なのです・笑)

そんでせっかくイラストサイトの管理人が友達なんで、スケブ描いてもらった(笑)
満月ちゃん描いてもらった〜直筆!
ありがとー

あと、迦楼羅の恋の話を聞いた。
ごめんよ、気付かなくて;
時期が被っててびっくりした。
迦楼羅の言葉一つ一つになんだか励まされた気がする。

それで4年ぶりにプリクラを撮った。
迦楼羅の顔がプリだと全然違かった(笑)
ていうか、4ヶ月ぶりにプリクラ撮った(汗)
……友達と会うけどプリクラ撮る話にはならんからなぁ;

そんでおいしいケーキ屋さんまで足を延ばした。
店内の雰囲気がすごい良いしケーキもすごいおいしかった。
パティシエが夢である迦楼羅は目をキラキラ輝かせてた(笑)

夢の話になって、僕が教師になるっていうのは心配だって感じに迦楼羅から言われた。
……やっぱ友達からだと結構止められるんだよね;
でも、自分にとってこれが一番恩を返せる方法だと思う。
障害はあるけれど、越えていきたいとも思うから。

そんでケーキを食べてる最中、僕はあることを言った。
迦楼羅にずっと、言い忘れてたことだった。

ケーキ屋さんを出てから迦楼羅は怒った。
でもそれは、僕を心配したからこそだった。
そんな反応すると思ってなかった。
正直、嬉しかったよ。
本当にありがとう。

ケーキも食べちゃったから帰り道は行きより電車に乗らず、歩いた。

そして僕らは、今日の目的地に向かった。

……僕が忘れることが出来ないあいつの、お父さんの家へ。

小6の頃、好きな人がいた。
でも想いも伝えられず、相手は引っ越してしまって音信不通になった。
でも、自宅の番号だけは知ってた。
いつかかければいいと思っていた。

クラス会を行うことになり、幹事である僕は電話をかけた。
「こちらの番号は現在使われておりません…」
耳元からそう聞こえた。

つながりがなくなってしまった。
このままじゃあもう二度と会えないかもしれない。
それは嫌だ
絶対嫌だ

お父さんがこの街にいることは知ってた
だから最後の望みを託すことにした

お父さんの住所を新聞配達をしている母が知っていたのはびっくりした。
もっと早く聞けば良かった。

でも今まで聞かなくて良かった。
……届かないからこそ、諦められたから。

お父さんは留守で、私は迦楼羅の代筆で手紙を残した。
それだけが最後の最後の、頼りだった。
私と迦楼羅は郵便受けに手を合わせた。

そして金曜日。
部活の最中、知らない番号から電話があった。

誰? って聞いたら、あいつだった。
5年ぶりに、話せた。

びっくりして頭真っ白で、でもどうにか平常心装った。
クラス会のことを言って、「その日東京にいたら来て」って伝えたら
「今もう、東京にいる」ってあいつは言った。

「来てくれるよね?」って言ったら
「あぁ」って。

「じゃあ、詳細をメールで送るね!」って言ったけどアドレスをメモるだけで興奮しちゃって
「落ち着け」って電話の向こうで言われるほどだった(笑)
でも電話切ったら、部員の前なのに涙が出た。

メール送ったら「面倒だからやっぱ行かなくていい?」なんて来て、「せっかくだから来てよー」って内容のメールを2通送った気がする。
でも返事がこなかった。

クラス会は月曜。
きっと、あいつのことだから来ると思う。

メール出来ることだけで夢だった。
だけど、聞きたいことがたくさんあった。

集中豪雨は大丈夫だったの?とか
地震は大丈夫だったの?とか

集中豪雨の時に大丈夫だったか市外局番で調べたこともあるし、地震の時は募金活動にま協力したなんて知らなくていい。

だけど、言いたいこともたくさんあった。
忘れたことはなかった。

だからメールは、返して欲しかった。

「今でもあの子のことは好き?」
「あの子は今でも君を……」って。

あいつにそう、伝えたかった。

明日あいつに会うなんて、ドキドキする。
頑張って平常心でいなきゃ。
明日会えば、次に会うのは何年も先かもしれない。

あいつが好きだったのはあの子だし、あの子が好きなのもあいつだ。
それは構わない。

それでも私にとって、特別な人だった。

電話が来た日がたまたま、先生とのお別れの日だなんて。
出会いもあれば別れもあるというけど、さ。

明日はやれるだけ、やるだけさ。
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