真綿荘の住人たち

図書館で前に予約してて、でも取り行ったら流れちゃってて。
もう一回予約したのがやっと先日手に入った。
今日は珍しく部屋でゆっくりしてるから読んだ。


読み終わった後、泣いた。
島本さんは一体わたしの何を知っているのだろう。
それか、みんなこの世界を知っているの？


いや、健常な人から見れば
とても異質な世界なんだろうな



『誰一人、私を守らなかった。実の母さえも。
私を完璧に所有してくれる人。それだけが、私のただ一つ、欲しいものだった』

綿貫さんは私の代返者なのだろうか。
そして晴雨さんが持ってきたものが、養子縁組の書類だなんて。
それは、結婚なんかよりずっと



ほんと、この世界が大好きだ。
個人的には荒野先輩の話をもっと聞きたい。鯨と付き合った後、どう接しているのかとか。
鯨はきっと、同情心から付き合っているから
長くは続かないだろうけど。


北海道出身の大和から見て、東京の人間は異質すぎるのだろうな。
だって家族が壊れすぎている
そしてそれが、当たり前すぎている

東京から出るまで、俺は殆どの子が病んでるものだと思ってたよ。
それが、当たり前　だと。



昨日、姉と電話して
「相手の家族はどうなの？」なんて
普通は気にしないところなんだろうな
家柄とかそんな高尚な意味じゃなくて

絵に描いたような家族団欒は
ドラマの中だけだと思ってたから
そう答えたけれども。





でも、少しずつ歪みも分かり始めてるよ。
だって、




それが俺でもいい理由だもの。



でもやっぱり　うらやましい。










この本は自分で買ってもう一回読もう。
波打ち際の蛍並に心にきた。



俺もこんな世界を書けたらな。