優しい彼

彼が私に、
告白されかかったことと、
高一の頃から気になってる人がいることを言ってくれて、
今までそんな話したことなかったのに言ってくれたから、

とても嬉しく感じた。

しかもその名前は、私にとっても大切な人の名前で。

昔は何度もこんな風に二人で出かけたけど、
これからはもう二度とないのだろうと思うとやっぱり悲しかったけれど。

やっぱり彼は私にとってまだ雲の上の人で
同じ目線でものを見れるほど
私は大人じゃないからまだまだ彼には届かないけど
いつかは彼と同じ目線に立てるような人間になりたいと思う。

彼と彼女の幸せを願うために
今泣いたって責める人はいないと思うから。

　
あと、長い間彼にさえ言えなかったことを
やっと言えて
そしたらどんどん、言葉になって溢れて
気がつけば１１時になるまで
ここに書いてるようなことを
ずっと話してた。
ここ見て知ってる友達はいるけれど言葉で話せた友達なんて、考えてみると何人もいないのに。

心理系を目指す彼は
真っ直ぐと私を見て話を聞いてくれて
すごく本気で考えてくれて
私が「変な話でごめん」って言ったら
「俺にとって興味深い内容で有意義だから、いくらでも話せよ」って
私が一方的に話続けても構わないように言ってくれて
結局家帰ってからも３時まで話聞いて、考えてくれて

正直、今まで
ずっと私が追ってるだけで
無理に友達やってくれてるような気もしてたのに
彼が私の為に真剣に考えてくれるのを見て
すごくすごく、嬉しくて。

私が卒業するために
いつも朝起こしてくれる唯の話をした時は
私のことなんだから関係ないのに
「友人としてお礼を言わなきゃ」って言ってくれて

　
なのにどうして、私は満足出来ないのだろう

　
私は愛が足りなくて
もっともっとって欲しがって
色んな人に手を伸ばして

そんな私を
彼が選ぶはずないのに

　
春に私は全てを失うだろう
彼も先生も君もいない、春

　
どうして私には
無条件で愛してくれる人がいないのだろう

欲しいものはいつだって、誰かのもの