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孤独は己を毒する
だから私は、解毒しようとする

それがたとえ
一時の間しか効果がなく、
取り返しの付かない過ちをする可能性があったとしても
私はその解毒剤に手を伸ばす

一昔前まで、それは友達でも良かったのに
今ではもう、それでは足りなくなってしまった。

 
こんな私はあまりにも汚くて
きっともう、元の私には戻れないのかもしれない

でもそれが、大人になるってことだから。

 
いつまでも甘えて良い訳じゃない
だけど私は三年前と同じように
救いを求めて、その解毒剤に手を伸ばしてしまう

だから生活必需人だって、私は言ったのだ
その温かさを求めているのだって、
本当は誰でもない私なんだ

そこに愛も何もないと、分かっていながら。

 
「こういう子たちって馬鹿よね。そう思わない?」
テレビの方を向きながらママはそう言った。

それは他人事だからこそ言える言葉で、
その言葉は私を叱ってくれる訳でも、救ってくれる訳でもなかった。
 

昔の私と今の私の違うところは、
そのテレビの向こうにいる女の子たちの思いと、今の自分の思いが似ていることだ。

そうやって孤独が嫌だからって、
寂しさを紛らわそうと夜の街に行く思いは、今の私とさほど変わらない。

ただ、私にはそこまでの勇気も決意もないから、ここにいるだけで。
 

ここに帰って来るか来ないかだけで
“普通”なのか“馬鹿”なのかが決まって、
今の私が“普通”だと考えられているのなら、
そう判断する世界が本質を見抜く力がないだけ。

だから学校が嫌いなんだ。
私が遅刻さえもしなかったら、
私は“問題のない子”になってしまう。
“普通”に埋もれて、本当に救われなくなってしまう。
ただでさえ、救いのサインに気がついた先生は、あの先生だけなのに

ましてや両親さえも気付かのないのだから、
そんな人たちに親面して欲しくないのは当たり前だろう。

「子供が自殺する前に気付けない親は馬鹿です!」
力強く語る言葉をテレビのCMで偶然聞いたママはこう呟いた。
「子供が自殺するかどうかなんか、気付ける訳ないわよ」

あぁ、この人は絶対気付けないし、
気付こうともしていないのだ。

今まで18年間、同じ屋根の下にいて
『死にたいと思ったことがないか』と聞かれたら
そんな事なんかなかった、なんて絶対思えない。
むしろ思わない。
でも、そうは決して言えない。
言いたくない。
言ったって救われるはずもないから。
だから、救われない。

孤独という名の毒に冒された私は
今日もその解毒剤に手を伸ばす

そんな日々が、いつまで続くのだろう
そんなの分からないけれど
春に全てを奪われたら
きっと私は死ぬ
Living Dead
そうやってよく言われるように

抱いている夢が叶わない時
最後の救いは、君しかいない
それさえもなければ
もう生きている意味がなくなってしまう

今はまだ分からないけれど、
春が怖い
終わりが来るのが怖い
周りの全てが新しく季節を辿り始めていくのに
自分だけが取り残されるのが怖い

才能はあるかもしれないのに
開化する機会もなく
終わってしまうのが限りなく怖い
今持つ孤独がより深まるのがとても怖い
誰も救ってはくれない中で
溺れてしまうのが怖い。

救いは自分の中にしかなくて
誰かに救いを求めるなんて、
大人のやることではないって分かってるけれど
それでも求めてしまう私は
子供のままでいたいのだ。
でも大人にならなくては、
君は救うどころか、一緒に居てさえもくれない。
だから大人にならなくちゃ、とも思う。

大人と子供の間に居る私は
子供のままで停滞することも出来るけど、
たとえ停滞を選んでも段々と大人に近付いて
いつかは絶対に大人になってしまう

そうなる前に救われたいなんて、
我儘でしかないけど
救われたことがないのに、誰かを救うなんて無理だから

だからいつかはこの毒から救われることを祈ってる
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