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本当は分かってる。
友達に慰めてもらっても気分転換しようとしても、あまり意味がないことに。

いつだって、そうだ。
両親や先生やキョンたやキョウやあの人のことを諦める時、そんな存在をなかったことにした。
最初からなかったことにして、それ以上期待することをやめた。

そうすることで、人前では普通の俺のままでいれた。
悲しいことなど何もないように、笑っていれた。

そんな自分を遠巻きで見て、いつも思う。
やっぱり俺は、あの女の子供なんだな、って。

母親の言うことが全て正しいと思っていた頃までは、端から見ても仲の良い親子だったけど、
うまく操れなくなった途端、母親にとってはもはや私は興味の対象でなかった。
自分を愛さない子供の存在を忘れることによって、自分を守るのだ。
そして私は、その血が確実に入っているとしか思えないほど、自分を捨てた存在に冷たい。

本当は、たとえ彼女のものになってしまったとしても、
彼と彼女のそばにいたかった。

だけど私は、彼と彼女という存在を忘れることでしか、自分を保てない。
そばにいれるほど、余裕がない。

だから、あれだけ好きだった彼のことや、俺を思ってくれた彼女のことを、
近いうちに私は、なかったことにしてしまうのだろう。
そして私はまた、何事もなかったかのようにちゃんと笑えるのだろう。

いつもそうだった。
本当は悲しくて辛くて仕方ないのに、なかったことにすることによって、人前では笑っていられた。
will*に暗い話を書いたすぐ後に日記でネタ書いたり出来たのも、そのせい。
今はまだ無理だけど、しばらくしたらもっとはっきりと自分の中に区別がついて、彼のことなんて考えないようになれるの。
いつもそう。
そうやって何人を忘れたのか、もう分からないぐらい。

こんな時、自分の血が怖くなる。
俺は、人間として必要な感情が身に付いてないんじゃないかって不安になる。
だって本当、少ししたら授業中いつまでも彼のことが頭から離れないとか、そんなことはなくなる。
一人になってから思い出そうとしなきゃ忘れてるような存在になる。
そうやって俺は、人を消してきた。

それはどうやら自分だけらしく、血が怖くなってくる
私は結局どんなに頑張ったって、あんな母親にしかなれないのか
そう思って、不安になる。
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瀬戸真朝
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