どうかもう一度だけ

とても肝心なことに気付いていなかった。

『自分のことがブログに書かれて、それを読んだ他人がどう思うかが怖いから、どんなことを書かれてるかを、嫌いだけど確認しなきゃいけない』
実際にそう思っている子が身近にいたから、
君がこのブログを見る理由は
そうなのかもしれないと、考えていた。

だけどそのことを久しぶりに会った友人に言うと、こう言われた。
「でも、それは同じ学校だからでしょ？
あいつ、違う学校なんだから、周りの評判なんて関係ないじゃん」

どうして１年以上ずっと、そんな肝心なことに気付かなかったのだろう。

私に今、何を書かれたって、
君に害は何一つもないことに。

　
それにだって、
甘辛からのぞきにはリンク貼ってないけどヒントだけで来て、
My will*なんて、ノーヒントだったのに、
Ｇｏｏｇｌｅで『このＵＲＬにリンクしているサイトを検索する』って感じの検索オプションを使って、
ご丁寧に“瀬戸”まで検索ワードに入れてくれて。

そりゃ『過去ログはこちら』って、のぞき穴。にMy will*にリンクするに決まってるし、
まさかそんな検索のやり方されるとは思ってなかったし！

あーもう、つまり！
君には私しかいなくて
私には君しかいない
そういうことだと、思って良いってことだよね？！
　

確かに、君が素直になれないのは分かるよ。

だから、あの頃に私が思ったこと。
『家とか勉強とかに縛られないような
もっと大人になってから、君に出会えたら良かったのに』
そんな“大人”に、今近付いているのなら、
もう一度だけ、素直になって欲しい

　
この山を越えたら
もう一度、君に聞くよ

もしも、まだ私を──ならば、
あいつのメールに応えて。

全ては君の代わりで、
心はずっと君だけだと、信じて。

　
迎えに行くから、
君の本当の気持ちを聞かせて欲しい。

──くん
もう一度、私だけの名前で
君をそう呼びたいから。