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心にある空虚感が埋まらない。
そんなことが、たまにある。

きっかけは些細なこと過ぎて覚えてない。
だが、気がつけば探してしまっている。

もう終わったことなんだ
誰かがそう言う。
だけど、終わったことだと勝手に思い込みたいだけだろう
と、また誰かが僕を叱責する。

もうとっくの昔に、この手で帰るべき場所をなくしてしまっているのに
それを今更また掘り返して、どうするつもりなのだろうか

そもそも相手は良くない人だった

都合の良いことばかり言って
僕のことなんかまるでどうでも良いかのように放置して
僕なんか君にとっていてもいなくても同じだった

そんな僕は
飼い慣らされた君に、少しでも長く会いたくて
何十分も前にこっそり君の家の近くにいて
君から連絡をもらうと「今から家出る」と言って、
何も知らない君の家にすぐに行ったこと。
そんなの君は知らない。

君を失うことを選ぶほど、君を愛していたなんて
君は知らない。

もう四年も経つような話を
僕はいつまで、後悔し続けるのだろう

忘れたくて手を伸ばして
それでも結局、手に入れられなかった

今欲しいものも“売約済”のシールが貼ってあって
手が出せそうにない

帰る家もない僕はいつまで、
チャイムが鳴るのを待ち続けているのだろう

迎えには誰にも来ないのだよと、誰かが言って
僕は頭上に広がる星を見た。

あの夏の日はもう二度と、帰って来ない

そんな君が
手を放しさえすれば
僕らの繋がりはいとも簡単に切れるのに
四年経っても君が手を放さないのは
少なからず僕が望むような理由ではない

もし僕が望むような理由ならば
僕が昔、“真夜”の名で
君に綴ったラブレターを
とっくに君は受け取っていたのだから。

もしも一度でも、あの夏の日に戻れるならば
頬をひっぱ叩いて
「あんたがこれからすることは優しさでも何でもなくて、ただの逃げよ!」と、言ってやりたい。

「法律で禁止されてるからしない」
なんて、馬鹿げた理由を掲げるやつらを笑うのなら
自分がやったことは法律で裁かれることはなくても
立派な殺人未遂だということを、僕は忘れてはいけない。

結局、僕が求め続けたものはたった一人で
僕はいつまでも、手に入れられないのだろう。

それが裁きならば
僕はまだ、執行完了していない。

だから僕はいつまでたっても無いものねだりで
ショーケースを眺めてるだけ

君を手に入れられないままで

確かに自分のことしか考えてない人で
嘘ばかりつく人で
本当のことなんて教えてくれない人だった

でも、いい加減忘れてしまえよと言われても
君が囁いた言葉たちが
耳から離れなくて方ない

本当は僕も、君を守り続けたかった。
こんな叶わない恋なんてしたくなかったんだ。
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