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どんなに家から出たくなくても、中学の後輩にとって最後の舞台である吹奏楽部のスプリングコンサートだけは行かない訳にもいかなかった。

昨日、何通かメール来たけど返せたのは1通だけだった。
「先輩、明日本当に来てくれるの?」
そう聞いてきた後輩に対して、「行くに決まってるだろ」って返したら「本当?!今から緊張するよー。でも来てくれるなんて先輩優しいv」なんて言ってきて。
でもメール返せたのはそれで精一杯だった。

昨日、10時に寝たつもりなのに泣いても泣いてもなききれなくて、気が付けばあの日記を書いてた。
泣き疲れていつのまにか眠ってて、目が覚めた。

そういえば夜、悠に「死にたい」って送ってた
朝メール見たら「死んでどうするの?」って来てた。
その通りだった。死んでどうするの?
人に迷惑かけることは分かってたし、先生も困惑すると思う。
でも、現実から逃げたかった。
死ねば僕の中では先生が目の前にいるままだったから。


そろそろ支度しなきゃ、と思ってシャワー浴びながらちょっと先生のこと考えただけで泣いた。
服を着ながら、また先生のことを考えて泣いてた。

同じパートだった子と待ち合わせて、差し入れを買いに行ってから会場に行った。
演奏は、とても良かった。

低音がもうちょっととか、シンバルもうちょっと響かせてとか、
ビブラフォンで失敗してたね、とかそんなの挙げ始めたらいくつでもあるけど、でもすごい良かった。音に迫力があった。
俺が卒業した時、まだ1年であんなに未熟だった後輩達がここまで出来るようになったか、って思うと嬉しかった。

後輩がわざわざクッキーを作ってきてくれた。
写真を撮ったりして、「先輩、メール無視しないでよ!」って言いながら、「でも先輩、来てくれたんだぁ」って言われて。

あぁ、たった1年しか過ごせてなくても、
この子達にとって俺は良い先輩でいてやれたのかな、って思って。

それは先生にとっても、同じかなぁって。


離れる事より俺は、忘れられることともう会えないことが怖い。
たくさんの生徒がいるわけで、その中の一人に埋もれるのが嫌だ。

だけど、先生がたとえ忘れても俺が忘れなければいいよね。
たとえもう会えなくても、いつかどこかで会える、って。

後輩達が僕を慕って、ずっと会えなくても心の中では先輩って思ってくれるように。
僕も先生を、心の中で追い続けようと思う。

でも、俺の中にいる先生は、
授業も終わって、教科書を抱えて廊下を歩く後ろ姿で。
今までだったら、また授業があるから戻ってくるけど、
僕の中ではずっと向こうまで歩いてて……そのうち周りが暗くなって、
真っ黒な闇の中先生は歩き続けて……どこまで追っても追いつけなくて……

でもいつか会えた時、恥ずかしくないようにしなきゃ
先生と離れるのがちょっとだけ、早くなっただけ。

暗闇の中歩く先生に「待ってください!」なんて言っても、
先生は振り返りもせずに歩いていくのだから
僕も大人にならなきゃいけない。


先生がいないことなんて、今の私には想像出来ない。
だけど強くならなきゃいけないから。

「頑張って下さい」って心から応援できるように。


後輩の演奏を聴いて、勇気が出た。
まだ涙は止まらないけど、今泣けるだけ泣いて
先生に私の笑顔を覚えていて貰おうと思う。

先生にとって自慢も出来ない生徒だけど、
私にとって先生は家族なんかよりも良き理解者でした。




※コメとかメールとか日記の記事とかでありがとうございます。
早めにコメントは返信します;
ていうかメールだとちょっと恥ずかしいんで軽くここで返信;

黒猫>詩をありがとう。ファンだから嬉しいな。うん、そんな気持ちです。でも、現実から逃げないようにはしたい
迦楼羅>大丈夫じゃないけど越えていくしかないんで温かく見守って;
アル>客観的に見ればその通りですよ。痛いほど受け止めます。
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