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……眠れん。(2回目)
最近寝付きが悪いです。食欲もあんま。
お腹空くけど食べるのが面倒。

木曜も文芸部で、この日は先生へのプレゼントを買う日だった。
学校行く前にイトヨーに寄って、万年筆を買おうとしたらなかった。
だからネクタイって話になったんだけど良いのがなくて、お店を移動。
そこで予算内のネクタイがあったんだけど、俺のイメージに合うのが見つからない。
探し始めて1時間くらい経ってて、みんな「もうこれでいいじゃん」とか言って適当にしようとするけど俺は嫌だった。
どうせ渡すなら、何度でも使ってくれるようにちゃんと選びたかった。

そんな時、青色のネクタイを見つけた。
今まで赤としか考えてなかったけど、安いのだと赤は良いのがなかったけど、その青のネクタイを見てふと、先生に合うと思った。

ネクタイって決める前、他の部員はヘルメットとか卵とか歯磨き粉とかベットカバーだとかをあげようって言ってて、完全にネタしか考えてなくて、正直ウザかった。

なんで真面目に考える時にそうやってふざけるん?、って。
普通お世話になった先生にそんな物渡さんやろ。

そんな部員たちが選んだネクタイはピンクだった。
「青いネクタイを付けてるのは想像出来ない」
とまで言ってピンクを押してきたけど、むしろ俺は逆にピンクの方が想像出来なかった。

結局ジャンケンすることになって俺が勝ったから青のネクタイになった。

それで少しお金が余ったから『男前豆腐のストラップ』も渡す事にして、ガチャガチャをやりにわざわざもう一度イトヨーに戻った。
最初やったらあまり良くない柄で、俺が自腹切ってやったら男前豆腐の油揚げが当たった。
なので最初に当たった方を俺のやつにしたら、みんなからおそろい言われた;
おそろいじゃないから;

そんで学校帰って花と色紙とネクタイと男前豆腐ストラップ(笑)を渡した。

男前ストラップ(どんなだw)は「こんなのあるのか〜」ってびっくりしてたけど「波乗りジョニーが良かった」って言ってきた。そこは勘弁して下さい;
そんで部員が俺の鞄からもう一つのストラップを出して来て「おそろい」なんて言いながら先生の前に出せうとするから焦った;
……まぁこれは、電子辞書にでも付けるけどさ。

その後にネクタイを先生が見て、「渋いなぁ」って言ったけど、「これなら使える」って言ってくれて、
俺が「みんなはピンクがいいって言ってたんですよ」って伝えたら「ピンクは使えないなぁ」って先生は言った。
だから、自分の選択が合っててすごく嬉しかった。

それで「ネクタイピンも使ってるよ」って見せてくれて、それがまたすごい嬉しかった。
ネクタイピンも演劇の友達と俺が選んだやつだったから、本当に使ってくれて良かったと思った。

それでふと、先生がこの学校を離れても、私が選んだネクタイやネクタイピンを使って教壇に立って授業をしてる姿を想像すると、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。

父の日や父の誕生日にネクタイとかをプレゼントしたことない私は、紳士服売り場でプレゼントを悩んだのはこの歳で初めてだった。
だから、その相手が先生なのは、すごく嬉しい。

自分が選んだネクタイとかを使ってくれる喜びを感じたのは初めてかもしれない。
……うちは自営業で、紳士服売り場とは無縁だったから。

ネクタイを選んでる時、部員の一人がこんなことを言った。
「服とかをプレゼントするのはそれを脱がせたいってことなんだって」

確かに俺は先生の背広姿は好きだ。
でも、ネクタイをほどきたい気持ちもあるっちゃ、ある。

いやそれ以上に、部活関連で休日に会った時、先生はいつもポロシャツだった。
何度かしか見た事ないけど、その姿が忘れられないと思う。

要は本音で言うと、私にとって先生はプライベートな部分でも関わりたい人だった。
……だから、部員の言葉は色々な意味で当たってると思う。

それで文芸部で集合写真を撮ったことがないから記念写真を撮った。

「午前中パソコンやってて目が疲れてるから顔のコンディションが良くない」なんて先生は言いながらも、色紙の後ろに後輩が書いた似顔絵を抱えた。
20070330055100


そして「大林……、享年43歳」と先生は言った(笑)
遺影に写る人と喪主が同じって……w

そんな先生は本当に、面白い人だったし嘘がつけない人だった。

だから、この学校に戻って来るんですか?って聞いても
「それは分からないな」って言ったし、
友達が「卒業式に来ますよね?」って聞いたら、終業式で私が聞いたのと全く同じように「行きたいんだけどなぁ……」って言った。

それは、先生の次の学校は私立で、うちらの卒業式の日も授業があるから。

だから、高1の時からずっと、願い続けた夢は叶わない。
でも私はそれでも、願っていたい。
期待していたい。

卒業式の日、二人で並んで写真を撮れる事を。

見失いかけていたことを、私は見つけた。
それが分かった今、先生と離れるのも幾分かは辛くない。

それは今日、学校行く前に書く。
……今日で、先生に会えるのは最後だから。

「見捨てて行くのに、ごめんね」って先生は謝った。
でも先生が、行きたくて行くんじゃないから。
だから、謝らないで欲しい。

それに先生にとってお別れの時間だったあの日、「六大学ぐらいいけるようになって欲しい」って私に言ったけど、
もうあの時には異動するって先生は分かってたんだから、その言葉は学校のためじゃなくて、先生の本心ですよね。
だから、とっても、嬉しいです。

私なんかにそうやって期待してくれて、先生が個人的に心配してくれて、とっても嬉しいです。

だから謝らないで下さい。
それが知れて嬉しかったから。

空が明るい。
もう寝なきゃ。起きて先生に会わなきゃ。

後悔しないように、今日までに出来る事を探した。
だけど見つからなかった。
当たり前だ。今の僕には何も出来ないから。

だけど僕はそれこそ原点だった事に気付いた。
だから今日を、受け入れられる。

桜の花、
咲き急がないで欲しかった。
いつまでも春を告げないでいてほしかった。

なのにこんなに満開に咲くなんて、ひどすぎる。

だけど桜が咲かなくても、その日は来るのだから。

だから今は、限りある時間を抱き締めたい。
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