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今年最後の授業の日、過去問を借りようと進路相談室に行った。
進路担当の先生から勝手に見てていいと言われ、お目当ての学校の赤本を探していると、一冊の赤本が目に入った。

──こんな特殊な大学、目指していた人なんて私ぐらいしかいなかったのに
そう思いながら手を伸ばすと、それは2007年度版のものだった。
──その年度に、どの学校の赤本を購入するかを決めた人なんて、たった一人しかいない。

その部屋にいると、そこで過ごしたたくさんの日々や、
お別れ会の時のことをつい思い出してしまって、
いつだって我慢出来なくなってしまうけど、
その日はそれ以上に、大林先生が残していってくれた
その優しさを思うと、涙が止まらなかった。
頑張れって、先生の声が聞こえた気がした。
 

でも、高1の時に先生に言われた言葉
「お前は教師になれない。
教室には40人の生徒がいる。だけどお前は周りに寄ってくる生徒だけしか見えなくて、本当に助けを求めているのは教室の端にいる生徒かもしれないのに、お前にはそれが分からない。
だから、周りが見えないお前は教師になれない」

そう言われた時、『じゃあ高校3年間の間に、周りの人を考えられる人間になろう』って決めたのに、
卒業が近付いた今、自分がそうなれている自覚は全くなかった。

だけど彼と話している時にふと、
自分が自己愛性人格障害だって分かってから、自分の周りでもその可能性がある人が何人かいることに気付けたって言うと彼は驚いて、
「お前、分かるのか?」と聞かれた。
分かるって言ったら「それはすごいな。特にお前みたいな勉強よりも大切なことを教える教師になりたいって考えてるなら、そういうことに気付けるのは一番大事なことだからな」と言われた。

確かに高校に入ったばかりの頃と改めて比べたら、一目瞭然だった。
あの頃の私に、そんなことが分かるはずがないのだから。

だからひょっとしたら、私はあの時決めた『周りを見れるようにする』という目標に近付けているのかもしれない。
彼に言われるまで気付かなかったけれど。

 
だけど次の目標は、もっと厳しいものだ。
大学4年間の間に、私は自己愛性人格障害から生まれるキレ癖を直さなくてはいけない。

あの時、私の心の奥底に埋めたはずの“もう一人の私”と向き合わなくてはいけない。
……いや、今の俺が“作り出した俺”なのだからもう一人の私こそ、“本来の自分”だ。
だけど、『どうして私がこんな目にあわなきゃいけないの?』という思考回路を持つもう一人の私が本来の自分だとしても、
その姿が再び表に出ないようにしなきゃいけない。
でも少しずつ、忘れたはずの“私”が“俺”を浸蝕しているのは事実だ。
きっと、このまま寝かしておくことは出来ないと思う。
いつまでも、“俺”のままではいられないのだ。
俺は本来の私ではなく、ある友人に似せて作ったキャラなのだから。

だけど自己中心的で暴力的な私を抑えることが出来なくては、
私は教師になれたって、むやみに生徒に手を上げてしまう先生になってしまう。
それどころか、自分の子供さえも虐待してしまうかもしれない。
暴力だけでなく、実母のように精神的な虐待をする可能性が私にはある。
ネグレクト……虐待、特に児童虐待のメカニズムそして対処法を見つけなくてはいけない。
それが、大学で私が学びたい
いや、学ばなくてはいけないことだ。

時間は限り無く少ない。
だけど私は答えを見つけて、
そしていつか、大林先生に認められる日は来るのだろうか。
『お前は教師になれない』なんて、もう二度と言われないような教師になれるのだろうか。
 

先生、今の私、少しずつだけど、
大人に近付いてますか?
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