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結局、答えが出なくて
誰かに愚痴っても仕方ないからって
よりによって本人に話した。

私が今考えてることを言うと
彼は考えさせて欲しいとしばらく黙った。
その間に頭が冷やされてきた。

身を引きたいなら
何も告げずに連絡しなくなればいいだけなのに
私がいなくなる理由を告げたのは
いなくなったってきっと何にも変わらない彼への
最後のわがままだと思う。

そんなことを考えると、段々と今の自分が馬鹿らしく見えた。
だから私は、いなくなることを彼に告げた。
どう考えたって、それが一番良いことなのだから。
彼女と二人で幸せになる中で
ただ彼を付きまとっているだけの私なんて、必要ないのだ。

だけど、彼は「彼女と絶対に結婚するような風に言われてもなぁ…そうならないと仮定して、一時の間だけ離れるならまだ少し理解出来るけどなぁ」って感じに言われると、私は少し黙った。
だって私の頭の中では、二人がそのまま幸せになること前提で、そうならない可能性なんて考えてる訳がなかったから。

そして、彼は言った。
「大体な、親しい友人と縁切る話になって俺がどうとも思わないと思うのか」
「親しい、友人…?」
素直に頷けなかった。
だって私はいつも彼をしつこく追いかけてるだけで、彼の迷惑でしかないと思っていたから。
だけど、彼ははっきりと言った。
「お前ほど腹わって話せる友人なんて、未だかつていないよ」
そういわれて私は驚きを隠せなかった。

「でも、高校の友達にだってたくさん親しい人いるでしょ!」
「んなもん、卒業しても連絡取るような人が何人いるんだか」
「でも私だって卒業しても無理にそばにいるだけで、その人たちと同じじゃないの?
私なんか○○の人生に何一つ関わることなんてしてないし、いつも○○から与えられてばかりじゃん!」
「例えばつい最近のことだと、お前の影響で進路を決めたりしたし、お前が自覚ないだけで俺はテイクされてるよ」
そう言われるまで、気付かなかった。
7年もの間、いつも後ろから追ってただけで
卒業しても連絡とってるのは俺がしつこいだけで、
私がいなくたって、彼に何も影響はないって本気で思っていて。
それこそ、私が死んだら仲良い友達はみんな悲しんでくれるだろうけど、
彼はきっと悲しまない、なんて思ってさえもいたから。

「俺だって、親しい人との縁が切れることに不安を感じるんだよ」
「知らなかったな…」
「こんなこと言ったのだって、お前が初めてだ」
「…でもなんで他の人と腹わって話せないの?」
「話せないとかじゃなくて、どうも相手によって無意識にキャラを作ってしまうんだ」
「俺には作ってないの?」
「今更作る必要があるかw」
そうか、彼にとっての私は、
本音で話せる相手だったんだ。
……ふっふっふ、何かすごく嬉しい。
腹わって話せる唯一の友人♪
……今はそれで満足だ、ものすごく。

そして、私は今まで言えなかったことを言った。

「じゃあ、仮に二人が付き合ったとして彼女から『真朝と仲良くしないで』と言われてもそれは二人で解決してね」
「ああ」
「それで○○が俺と距離置くって決めたら仕方ないけど、俺は遠慮しない。
だって俺ら、対等の友人なんでしょ?」
当たり前のような言葉。
だけど私が追ってるだけで、対等だって今まで思えなかったから言えなかった言葉。
「結構」
そう言われてすごく、嬉しい。

 
「でも俺も気になってたんだよ…俺に好意を持ってくれる相手に気になる奴がいるって言うなんて、完全にアウトだろ。
勉強の最中もついそのことに思考が流れがちだったしな」
「でも初めてそういう話をされて嬉しかったよ。そりゃ傷ついたりしたけど、言われるような相手になれたんだなって。
でも友達として応援するには、ちゃんと言って欲しいなぁ」
「ふむ…持論を曲げろってことか…」
そう言って、彼は私にちゃんと言ってくれた。
「今は何故かあいつの方が好きなんだよな」

「ふふふ、そう言う心意気が好きだな」
これでちゃんと、応援出来る。
そしてたとえ二人が仲良くなったって、
私は友達のままでそばにいれるしね。
「本当にそうなのか俺」なーんて彼が言ったのは聞かなかったことにしましょ。

にしてもやっぱり俺は恵まれてるんだね。
自分にとって大切な友人の親しい友人になれていることは
かけがえのない財産だって思う。
 

おまけ。
「にしても中学時代とか嫌がられ続けてたからなぁ…そう思われてるとは」
「あれは…人前だから嫌がらざる得ないっていうかねぇ…」
「あっはっは、人前で抱き付かれそうになって嫌がらない方がすごいよねw嫌がられるからやってたんだしwツンデレw」
「……やばい、俺確かにそれだとツンデレだ…」
「人前だとツン、二人だとデレなのをツンデレって言いますー♪」
そう!彼は俺のど真ん中ストライクですな(笑)

 
という訳で一件落着(そういう終わりか
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