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──何故だろう
約5年の間、こうやって日記を書き続けてきたのにずっと書けなかったことを
どうして今、書く気になったのだろう

いや、今ここに書かなければ
私は彼にこのことを話してしまいそうだ。
話したって、彼を困らせるだけなのに

だから、今書くよ
ここに書く全てまでは、私は誰にも話したことがない。
その出来事と、それからの私。
4年前の、私

 
中学3年の夏休み、
受験勉強をしていたら、数学の問題が分からなかった。
学校が始まるまではまだ日があった。

男友達の一人に、数学が出来る奴がいた。
メッセでそのことを話したら、私の家に来て教えてくれると言った。
男友達とかと二人で会うことに抵抗はなかった。
二人は待ち合わせをして、私の家に向かった。

しかし奴は部屋に入った途端、勉強を教えてくれるどころか、私を押し倒そうとした。
丁度その時、家には誰もいなかった。
同い年でも、男の人の力は強かった。
相手は本気だった。

でもどうにかして逃げた私は、携帯を使って当時の彼氏を呼び出した。
彼氏は現れた。
そして部屋に入った途端、
「頑張れ」と言って、去って行った。
私とその男だけが、部屋に取り残された。

結局、服は脱がなくても済んだけど、
その代わり 私は無理矢理やらされた。
──自分の身体を守るには、それしかなかった。

 
それが、中学3年の夏の話。
しかもそいつは、他の女子にまで同じようなことをしていたことが分かった。
それも、私の大切な人にまで。

彼女は、まだ一度も恋人がいなかった。
そして長い間ずっと、片思いをしていた。
そんな彼女が、
「男の人が信じられない」と言って、
ずっと好きだった人なのにもう好きになれないと言った時には
私の時以上に、その男に激しい怒りを感じた。

そんな彼女と比べれば、私は大丈夫だった。
初めてではなかったし、
何より、あの人を知っていた。
9ヶ月も付き合ったのにキスだけで恥ずかしがる、
本当に自分を愛してくれた存在が過去にいたからこそ、
彼女とは違って、“男はみんな同じ”なんて思わずに済んだ。
だから、一番の被害者は彼女だった。

 
だけどね、本当はね、
そのことがあってから、傷つくことが私にだってたくさんあったんだ。

そいつと彼氏には「誰にも言うな」っていつも脅されたし、
証拠として残さなきゃって思って、消したいのにメールやメッセのログが今でも消せないし
何より、分かって欲しくて男友達の一人にその話をしたら、
「俺はそいつがそんなことしたなんて思えないからそいつを信じる」なんて言われた時は本当にショックだった。

それに私にだって今でも男性不信が残ってしまっている。

元々、彼女が簡単には出来るような男子は苦手だけれど、
前より気軽に男友達を作れなくなったし、
今まで全く恋愛沙汰に疎かった男友達に好きな人や彼女が出来たりしたら、
“そういうこと目的で好きだとか言ってるんだ”“男が本気で恋愛するなんて思えない”
と思う私は、好きな人が出来たと言われた途端、男友達を信用出来なくなった。

何よりも、あの日見捨てた“彼氏”という存在を信じれなくなった。
下ネタばかり話す人とは4日が限界だったし、
付き合って2ヶ月ぐらいで私に手を出した悠に
「どうしてこういうことをするの?」と聞くと、
「好きだからこそしたくなるんだよ」と返される度に、不信感が募っていった。

──だって、好きだからこそするのなら、
決してキス以上はしなかったあの人は
私を好きじゃなかったことになってしまう。
 

私にとってずっと、あの人が全てだった。
あの人を信じ続けられたからこそ、私は男友達という大切な存在を失わないで来れた。
でももし、悠の言葉を受け入れたら
私のたった一人のかけがえのない存在であるはずのあの人が、いなくなってしまう。
あの人が私を愛してなかったのなら、
私は私でいられなくなってしまう。
全てを信じられなくなってしまう。

 
でも一人で生きられなかった私は、悠と付き合っていながらもずっと、あの人を求め続けてきたんだ。

あの人は、私を本当の意味で愛してくれる、世界でたった一人の存在だったから。

だから5年も、私はあの人を手放せなかったのだ。
今を生きれずに、昔を追い続けていたんだ。

 
だけど、今の私は彼を想う。

8年、彼の友人で居続けた自分が一番分かってる。
彼は絶対、好きだからと言って身体を求める人じゃない、
本当の意味で好きになってくれる人だと。
そして何よりあの人と違うのは、
私と一緒に過去じゃない今を生きている人だということ。

やっと過去から今を、歩き出せそうなんだ。
あの人を追い続けるんじゃなくて、
一緒に歩いて行ける人
やっと、救ってくれる人が現れたんだ。
いや、近くに居過ぎて分からなかったんだけど。

でもね、彼は私じゃなくて彼女が好きで。
あの話だって私じゃない、彼女を心配しているのであって。
救われるのは私じゃない、彼女なんだ。

だからこんな話、彼に言ったって仕方ないんだ。
だって彼は優しいから、もしかしたら同情しちゃうかもしれない。
でもそんなの、私が欲しいものじゃなくて。

彼が友達として私に優しくしてくれてるのは分かってる。
だけど時々、私のものになったら、って。

 
やっとあの人じゃない人を見つけられたのに、手には入らないんだね。
だって誰がどう見ても、彼は彼女にとっても最良の人。
今でも傷ついた彼女を癒せる一番の存在は彼のはずだ。
私になんて、勿体ない。

それでも、
明日のセンターだって
私が「頑張ってくれなきゃ困る」って言ったら
「出来るだけやってくるよ。でも期待はすんなよ?」って言ってくれた彼が、
たとえ友達としか思われてなくても、
何で困るかも聞かずに分かってくれて、
嫌がりもせずに「頑張る」って答えてくれた彼は
ずっと求めていた救いの手なんだ。
私をここから逃がしてくれる、救いの

 
今でも男性不信はある。
悠のことさえ信じられない。
それこそ、もし私が嫌がったら、悠はいなくなってしまうと思ってるくらいに。

でも、信じられるんだ。
たとえ私がそんなことをしなくたって、絶対にそばにいてくれる人だって。

彼は彼女が好きだけれど
私は、彼が好きだ。

だから今は言わない。
同情はしてほしくないから
彼女の方が心配な彼には、言わない。

でももっと彼の近くにいれたら、
変われる気がするんだ。
もっと人を信じられるようになれると思うんだ。
世界中に自分を本当の意味で愛してくれる人はあの人だけじゃなくて、もっといるんだって信じられるようになれる気がするんだ。

今はまだ信じられないけど
でも、いつかは
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