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「私から見たら、どうして彼氏が必要なのか分からないな。
友達がいて学校も楽しいし、バイトも忙しいから今は彼氏なんかいらないしね」
「そうそう、片思いの方が楽しいしね」
親友二人の言葉は、間違っていないと思う。

だけど、それを聞いて
いくら親友でも、二人には私の思いは分かって貰えないな、と思った。
彼女たちは間違ってなんかいない
ただそれは、私から見たらあまりにも幸せ過ぎるのだ。
幸せな彼女たちに、私の闇は分からない。

そんなの自惚れてるだけだ
って誰かが言うのだろうけど、
でも少なくとも彼女たちは、家族に関しては絶対に私より恵まれているはのだ。
自分の帰りを待つ人が家に彼女たちなはいる。

私にはそれがいない。
家庭に居場所がない
母は父と二人暮らしのつもりだ。
私の分の食事がないなんて、当たり前

そんな私には、彼氏という存在しかないのだ。
たとえ無償の愛ではなくても、
それに近いものを、彼らは与えてくれる。
私のそれと、引き換えに。

そんなやり方しか出来ない私が間違ってるとは言いたくないけど
でも、そんなことをしなくたって
無償、そして無条件の愛を手に入れている彼女たちと
同じようには、生きていけないのだ。
ただ、もしも私が彼女たちのようだったら、
間違いなく今の自分のような馬鹿な真似はしないだけで。

結局、親友なのに私は言えなかった。
彼にスラスラと言えたことが彼女たちに言えないなんて、
いつから私は、親友にさえ壁を作るようになっていたのかな

 
でも、私がいつもそばに彼氏という存在を求めている理由なんて、彼女たちは知らなくていい。
分かってもらおうとも思わない。
 

ただ、私だって
早くからそんな存在がいなくたって、
楽しんで生きていけるような人になれるもんならなりたかったよ。

だけどなれなかったんだ。
自分で気付く前から、私は孤独だったから。
そして同じように孤独だった君と出会ってから、
歯車は動き始めてしまっていたんだ。

一人が楽しかった時期もあったのに
どうしてだろう 今は
毎晩一人で眠ることがこんなにも辛い、なんて。
隣に誰かがいてくれることが
こんなにも温かい、なんて。

そのぬくもりを知ってしまったら、もう一人ではいられなくなってしまったんだ。

毎日、夜を一人で過ごしていた孤独な子供は
成長したって、孤独なままだったんだ。

 
暗闇の中、
一人で眠らなくてはいけないような愛されない子供にしか、この気持ちは分からない。
今だって一人で眠らなくてはいけない子供の私は、いつだって孤独だ。
だけど隣に人がいるだけで
深い深い眠りにつくことが出来る。
たった一人で、今みたいな時間を過ごすのが辛いんだ。

小さい頃から、眠る時もそばに誰かがいた人には分からない
一人の辛さは、分からない。
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