初めての日

苦しいな
相手にとって違う、って分かってるから。

　

軽い気持ちなのに
重くなってしまう自分が嫌だ。

偉そうなこと、言えた立場じゃないね。

　

甘えたりして ごめんなさい。

虚ろな記憶

なんとも思ってないなら
優しくしないで
撫でないで
手も繋がないで

　

きらいだ

こわい

毎日忙しく回ってる

だけど

　
命 が

　

こわい

指輪

嵌める資格はないのだけれど、つい付けてみた。
そしたら外せなくなって、最後に見たあいつのようだと思った。

ねぇ、もっと早く受け取ってたら
別れずに済んだのかな

　
いつ測ったのか知らないけど、それはピッタリ過ぎていた。
けれど、引っ張って無理矢理外そうとするのをやめてゆっくり外すと、指から離れた。

　
まるで、あいつのようだった。

届かない願い

オカアサン
オトウサン

　

手に入らないと分かっていながら
夢に描いて
今日もまた、眠る。

障壁

早速壁に当たったみたい

　
元々そんな簡単に上手くいくとは思ってなかったけどさー
やっぱ焦りすぎましたわ、俺。
でも絶対帰したくなくなっちゃうよ

　

　

もうやだーなんで俺１９なのさ？
もっと下なら良かったしもっと上ならもっともっと余裕があったし
酸素マスク外しかけてる今は全く余裕がない

　

やっぱ色々考えた後だから辛い。

　
大人がいーよ
大人だったら余裕もあってさ
いっぱい甘えられるし

　
けれど、初めて出会ってしまったから
待つしかなくて。

　

けれど、なんでこうなっちゃったのさー
日が経つにつれて冷静になってきた
けれどメールは待ったままで。
電話はかけなくて。

　

　
手に入らないのであれば
最初から願わなければいいんだ

有言実行するためには
ないものはあるものにしなければいけない
そうなるまで苦しいから
最初から願わない。

　

願っては、いけない。
待つしかない。

見上げていた道へ、平面に。

そしてあの日、帰って来てから泣いていた
　

『大学合格おめでとう。
中学校・高校に関しては倍率がある程度あります。つぶしがききにくい教育学部に進学する以上、教員になることを前提に学生生活を送らないとね』

初めて先生から、“先輩”としての言葉を貰えた気がする。

下から見上げていたのが、やっと同じ平面に立てた。
だからこれからは、あの背中を真っ直ぐ追っていける。
途中でたくさん、道草もするだろうけれど

　
先生の文面は昔から固くて、気軽にやり取り出来なくて滅多にメールも送れなかった。
だから一つ下の子が頻繁にやり取りをしていると聞いて、すごく羨ましかったこともあった。
卒業式の時だって、二人が楽しそうに話すのを遠くから見ていた。

　
だけど最後に
『ではまた充実したキャンパスライフの報告を楽しみにしています』
と書いてあって、また連絡していいって気を遣ってくれて嬉しかった。

とても忙しい方であまり送っちゃいけないと思ってたから、その優しさがすごく嬉しい。

　
いつか胸を張って、先生に会えたら

　
先生に、会いたい。

見上げていた道へ、平面に。

そしてあの日、帰って来てから泣いていた
　

『大学合格おめでとう。
中学校・高校に関しては倍率がある程度あります。つぶしがききにくい教育学部に進学する以上、教員になることを前提に学生生活を送らないとね』

初めて先生から、“先輩”としての言葉を貰えた気がする。

下から見上げていたのが、やっと同じ平面に立てた。
だからこれからは、あの背中を真っ直ぐ追っていける。
途中でたくさん、道草もするだろうけれど

　
先生の文面は昔から固くて、気軽にやり取り出来なくて滅多にメールも送れなかった。
だから一つ下の子が頻繁にやり取りをしていると聞いて、すごく羨ましかったこともあった。
卒業式の時だって、二人が楽しそうに話すのを遠くから見ていた。

　
だけど最後に
『ではまた充実したキャンパスライフの報告を楽しみにしています』
と書いてあって、また連絡していいって気を遣ってくれて嬉しかった。

とても忙しい方であまり送っちゃいけないと思ってたから、その優しさがすごく嬉しい。

　
いつか胸を張って、先生に会えたら

　
先生に、会いたい。

失はれた日々

この一年で、一番幸せだったのは十二月かもしれない

　
抱き締められて
優しく撫でられて

　
たった一度でいいから
彼と一緒に眠りたかった

　
一度だけでいいから
もう二度と会えなくていいから

そうしたいと、彼も笑ってた。
けれど今は、叶わぬ、願い。

　

ずっと一緒にいたいのはあいつなんだけどね
けれど一度は抱かれたかったんだよ

あの腕に、包まれたかったんだよ

本当は、待っていたんだ

彼からメールの返事が来る夢を見た

内容はあまりにも甘くて
『毎日考えてるし、どう返していいか分からなかった』なんて
でも、嬉しかった。

やはり私は、待っているのだろうか

　
彼の存在は、私の生活から消えてきている
名前を呟かなければ、全てが夢のようで

　
けれど今もう一度会えても
私は、彼を選ばないのだろう

　
本当に好きな人って、誰なんだろう
今はただ、あいつに抱かれていたい。