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本当はね、知ってる。
一度経験があるから。

先輩はもうずっと、私を嫌ったままだってこと。

 
どんなに願っても叶わないってこと
だって、許せるほど先輩も余裕はないから
嫌うことでしか、自分の心を守れないから

 
だから、もう戻れないって分かってる。
でも
だけど

 
今度の日曜日が、勝負なの。
きっと、あの人はまたあの場所にいるから

 
だから

まだ諦めないの。
信じているの。
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『先輩の好きって本当に軽いですね。誰だっていいのがもろ分かりです』

最後の一通前のメール
彼女なんて信じたくなくて
私はものすごくひどいことを言った。

 
彼女の件は嘘だったけど
先輩を傷付けた。

あの時、一週間も考えてくれてたのに

言っちゃいけなかった。
昨日、サークル室で
あの紙をこっそり見た時、
驚きが隠せなかった。

 
いつも強く言ってからかってきてたのに
それはあくまで単なる強がりで
先輩自身は、本当は

 

「信じてくれよ」
先輩の友達が言った通りだった。
先輩は私の前で演技をしてくれていただけだった。

今まで気付かなかった私は
先輩のことをちゃんと見ていたのかな

枠に嵌めていたのではないのかな

 

けれど
たとえ先輩がそうでも、関係ない。
受け身でもいい。受け取ってくれるなら。

先輩、
いつか、許してくれますか?
『主人公は告られたことを報告してキレられる訳ですが…キレるの当たり前じゃない?
何度も言われ続ける→あっちも好きになっているはよくあることで、このような行動を取ってると主人公が悪女以外に思えない』

 

感想にそう書かれていて、自分もそうだったのだと考えると、恥ずかしくなった。

 
つい一週間前までそのことに気付かなくて
傷付けて
ごめんなさい。
まさかサークル室でまた寝てるとは思ってなかった。

見付けた途端、どうしようと思ったけど
文芸部の方に逃げて、わざと声大きくして話してたら
起きたみたいで帰ってくれた。

 

本当はあの時みたいに
頭を撫でたかったし
そういう期待をしたのは嘘じゃないけど

今はぐっと我慢して
また話せることを祈って
『ちょっとは信用してよ』

昨日見付けた書き込み

 

だって二人して俺をおもちゃに遊んでた訳じゃないの?
信じた瞬間裏切ったじゃないか

 
けれども、
信じるべきものが何かは分かってる。

今までの先輩のことは信じてるから

 
大丈夫。
「やっぱお前永久にないわ」

 
翌日になって
いきなり電話でそう告げられた。

もうあの約束を破るんですか?
破っても先輩には何も有益がないのに

 

『mixiや他人にこの話もしないしメールも電話も会話も一切しないで避ける代わりに、もし評価が変わったらまた会話をする』

一時間も電話を切らないで
罵られ怒鳴り声で捲し立てられても
“永久にメールも電話も会話もしない”だけは嫌で

卒業までに評価が変わらなかったら、そのままでいいと言った。
先輩にとっては実質的に永久にすることだって可能だった。
けれども、全ての希望がなくされるのは嫌で
私が出した妥協案だった。
 
先輩があれほど切りたそうだったのに切らなかったのは
最後だからこそ後悔がないように徹底的に話したかったからだ、と思ってた。

 
だけど翌日になってそう言われて
先輩は違かったってことに気付いた。

 

というか、
先輩にとってはどちらにしても永久だった。
それをあえて取り消したのは何故だろうか
なんでわざわざ一方的に電話をかけてまでそう伝えたのだろう

 
悲観的に見れば
この先まで私のことを見て評価云々を考えるのが面倒になったのかもしれない。切り捨てる方が楽だから。

けれども私的には、
サークル内での私の働きを見ていて良いと思ったら会話ぐらいして欲しい、という意味だった。
ずっと私を見ていて欲しいって訳じゃなかったし、もしもその意味で先輩が言ったのなら
先輩は私に視線を奪われてしまっていることになる。

 
そうじゃなくてもっと現実的に考えると、
先輩は長期化させたくないのかもしれない。
もしあの約束のままでいたら、私と先輩の話は一度片付いてしまう。
先輩にとって評価が変わるまで、私は先輩に直接的には何もしないのだから。

 
そうじゃなくて今何かしたいなら
私に行動させるためにあんなことを言うのかもしれない。

例えば今のままだと、私が電話や会話を避ける理由はなくなる。
だって約束がないのだから。
日記に書かれて困るのは先輩だ。

 

このままではもう一度話さなきゃいけない。
そうじゃなきゃ、私以上に困るのは先輩だ。

 

でも、もっと考えなきゃ
今のままだとまた言いくるめられる。

考えなきゃ
気付いた。
私、先輩と“あの人”が同じことになってる。

 
避けられて
無視されて

そのくせ突然電話してきたり
私の話を誰かとしていたり

私が異性と仲良くすると、不機嫌になられたりして

 

私の恋、中学時代から何も成長してない。

 
このままだと
私はまた、大切な人を失ってしまう。

 

どうしたらいい?
私は何を間違えた?
どこから間違い続けた?

 

気付かないフリをしていたのが全ての間違いだった。
『有り得ない』で全て片付けていて

 
「言ったことを全然違うように受け取って、そういう日本語能力のなさにずっとイライラしてたんだよ」

違う、それは違うんです先輩
わざとだったんです。自分に自信がないせいで

「あっそう。良かったね。もう手遅れだけど。
謝罪なんていらないんだよ。さっさと消えてくれればいいから。死んでくれ」

 
先輩がそれほど苛つかせるくらいに
私はずっと、先輩の気持ちを無視してしまった。

 

『先輩はどうして私にだけこんな扱いなんですか?』
『他の奴と比べて重さが違うからだろ』
『そんなに嫌いなら、離れていいですよ』

つい二週間前、
そう言ったら、先輩は少し笑うだけだった。

なのにどうして
“私はそんなに大切な存在ではなく、むしろ迷惑な存在だってこと”
なんて考えたの?

“決して、『嫌いだ』とは言わない。
だって言ったら、私から離れることを知っているから”
そう分かっていたくせに。
 

“先輩は許すきっかけを待ってるって、本当は分かってるから。
いつかきっと、許してくれるから

信じてる。”

そうやって信じていること、
先輩には全く伝わってなかったのに。

 

ねぇ、知ってたくせになんで素直に受け止められなかったの?
先輩が嫌いだって言わないで笑ったのは
私の存在が軽いのではなくて
その逆の証拠だったのに

 

 

「最初は確かに違ってたね。でもあまりの馬鹿さにないって思って、今までずっと“おもちゃ”として接してた」

電話ではそう言ってた。
けれども、少なくとも二週間前までの先輩は
私を好きでいてくれたはずだ。

メールやめると言ったら止めてくれたこと
「それでサークルやめられたりした時に、地域の先輩から責められたくなかった」
電話ではそう言ってた。
だけどあの日、焦っていたのは先輩でしょう?

『俺は人格障害だから』と、自分を蔑んでまで止めてくれたあの時

 

今更気付いた私に
先輩はもう一度だけ、振り向いてくれるだろうか

 

先輩、私がそばにいない方が幸せですか?
先輩のこと、理解出来る人はそばにいてくれますか?
そうだったら、見ているだけで私は幸せです。
「妄想ばかりだな。そのまま夢の中にいればいい」
電話先で、あなたがそう言い放ったように。

 
けれど、誰もいないのなら

私がそばにいたいです。
本当は寂しがりのくせに、強がりで誰も寄せ付けないあなたのそばに

あなたを分かるようになりたい。

 

話せなくてもメール出来なくても
想いだけは変えないでいる。

まだ声だけでも届くうちに
叫べるように

 

先輩、あなたしか見えないのですよ。
これほど強く想うのは初めてなんですよ。
他の誰かじゃダメなんです。

だからあなたを、決して諦めません。
『先輩、バイトちゃんとしてますか?
メールしてなくても他に時間潰せていることがあるなら安心するのですが。

 
届かないって分かっていても、そうやって心配してしまうのですよ。

 
いつかまた、メール出来ますように。』

 

「メールなんか届いてねぇよ。
俺が受信拒否にしてるのはお前とメルマガだけだ。
それは永久に変わらない。良かったな」

 
エラーメールが返って来なくても
あの人は電話でそう言っていた。

 

けれど届かないメールを
また送ったりしてる。

 

いつか、届くことを祈って。
一筋縄じゃいかない話だった

 

嘘だった
同時に、傷付けたのは先週のことだった

気付かなかった

限界だった、と言っていた。
手遅れだ、と。

 

あれだけ暴言を吐かれても
電話は切れなかった。

 
たった一つの約束だけを繋げて
話せる日が来ること を 信じて。

 
どんなに泣きたくても
それだけは、譲らなかった。

譲りたくなかった
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